外科について
当院では、切り傷や擦り傷や熱傷(やけど)の処置や縫合、小手術(粉瘤(アテローム)・脂肪腫・巻き爪・陥入爪)、術創部のケアなどの一般外科診療を行っております。現役の外科医として多くの手術を執刀した経験を持つ専門医が処置を行い、可能な限り痛みが少なく、傷跡も残らないよう、隅々まで配慮しております。
高度医療が必要と判断した際には、連携している医療機関をご案内し、可能な限り早急に適切な治療や処置を開始できるよう努めております。
当院で行っている外科的治療
鼠径ヘルニア(脱腸)
鼠径ヘルニアは良性疾患です。しかし、ヘルニア嵌頓により重篤な状態となる可能性もありますし、ヘルニアの脱出時には痛みなどで普段の生活に支障が出ることもあります。鼠径ヘルニアは、放置して治ることはないために、根治のためには手術が必要になります。
痔、肛門疾患
肛門疾患で多いのが痔は、いぼ痔(内痔核・外痔核)、切れ痔(裂肛)、痔瘻と分けられまして、それぞれ治療のアプローチが異なります。当院では、患者さんのプライバシーを第一に考えて、相談し易い環境・リラックスして治療を受けられる環境を整えていますので、どうぞためらわずに相談ください。
創傷処置・創傷処理
怪我ができた傷を処置します。適切に局所麻酔薬を使用しまして、可能な限り痛みを感じないよう努めつつ、創部を清潔にします。
縫合する際には跡が残らないように注意して行います。
異物摘出術
身体に深く入った異物を取り出します。局所麻酔薬を使用しまして痛みを感じない状態での異物を摘出し、その後状態に応じて縫合処置を追加します。この時も可能な限り跡が残らないように配慮します。
熱傷(やけど)
熱傷は範囲のみならず、熱でどの程度の深度まで損傷を受けたかによって治療方法を変えなくてはいけません。
浅い軽度の熱傷であれば、適切な処置をさせて頂き、可能な限り傷跡が残らないように対応します。深い重度の熱傷の場合は、連携病院へご案内し、早急に治療を開始できるように努めています。
粉瘤(アテローム)・脂肪腫
粉瘤とは、袋状の組織が皮膚の下にでき、そこに垢や皮脂といった老廃物がたまったものです。アテロームと呼ばれることもある良性の腫瘍で、皮膚の下にしこりのようなものができます。サイズが大きくなると綺麗に治すことが困難になるため、できるだけ早い段階で受診することをおすすめしています。
ひょう疽・爪周囲炎
ひょう疽とは、爪の周りに生じる細菌感染を伴う化膿性の疾患です。
症状としては、患部が赤く腫れて熱を持ち、ズキズキとした強い痛みを引き起こします。痛みが強いケースであっても、切開して排膿処置をすることで痛みは改善するため、気づいた場合には速やかに受診するようにしましょう。
切開することなく抗生物質などを内服するのみで治癒できるケースもあるため、状態や症状の重症度によって判断し、最適な治療法を選択していきます。
巻き爪・陥入爪
巻き爪・陥入爪とは、爪の変形が影響して爪の端が皮膚に刺さり、炎症を起こした状態です。
痛みによって歩くことすら困難になる場合もあります。爪を切る時に左右を深く切りすぎてしまうことや、サイズが合わない靴を履くことで、巻き爪・嵌入爪を引き起こす場合があります。それぞれの程度・症状に合わせて、皮膚に刺さっている部分を切除する手術(部分抜爪)から、フットケアの指導まで、適切に対応していきます。